太平洋航空博物館から学ぶ、日本の真珠湾攻撃について

海外旅行

お疲れ様です。親子丼うまみです。

本日は、米国ハワイ州フォード島内にある「太平洋航空博物館」を訪れた際の体験を記していきたいと思います。

個人的に日本人であれば一度は訪れるべき場所と感じました。

太平洋航空博物館とは?

オアフ島のパールハーバー内に位置するフォード島にて開館している米軍の旧格納庫を流用した航空博物館です。

歴史的にも非常に貴重な博物館であり、米国内の航空博物館ランキングでは常に上位にランクインしています。

フォード島へのシャトルバスでは一時的に米軍基地内を通る為、終始写真撮影は禁止されています。

チケット購入の際にツアーガイドを申し込むと、展示品を示しながら丁寧に説明してくれます。
日本語ガイドを希望すると日本語対応可能なガイドが付いてくれます。

パールハーバー太平洋航空博物館

定休日  :無休 (元旦、感謝祭、クリスマスは休館)
営業時間 :9:00~17:00
住所   :Historic Ford Island, 319 Lexington Blvd, Honolulu
公式サイト:こちら

ちなみに「太平洋航空博物館」と「真珠湾航空博物館」という名前がありますが、元々「Pacific Aviation Museum/太平洋航空博物館」だったのが、「Pearl Harbor Aviation Museum/真珠湾航空博物館」へ改称したので、所々で混在しています。

特にチケット売り場では、大きく「Pacific Aviation Museum」と書かれているので、頭の隅に置いておいてください。

日本軍の真珠湾奇襲攻撃について学ぶ

三菱 零式艦上戦闘機 A6M2b

80年前の今日、日本海軍は人類史上初の大型航空母艦の集中運用により、米国ハワイ島の真珠湾基地に対して航空母艦6隻から360機近い艦載機を発進させ、大規模な航空攻撃を実行しました。

当初、この攻撃は宣戦布告同時攻撃を計画しましたが、結果的に奇襲攻撃となり「REMEMBER PEARL HARBOR!(真珠湾を忘れるな)」の掛け声と共に日米全面戦争へと突入していきます。

うまみは、中学生の頃に歴史の授業や文献で理解しているつもりでしたが、実際に攻撃された場所に来て見ると、やはり知識として知っているという事と実際に目にするという事は雲泥の差があり、今まで全く理解出来ていなかった事に気付かされます。

日本は敗戦国ですので、どちらかというと米国に対して被害者的立場と感じていました。

しかしながら、フォード島においては突如日本軍機が空を埋め尽くし、2000人以上の米国人をたった数時間で殺傷して引き上げていった。という事が、どれだけ悲惨で残酷な出来事だったかという事を思い知らされました。

特に半分以上の遺体が損傷が激しく、巨大な戦艦の中に残ったまま沈んでおり、今日現在でも引き上げられずに海の中に沈んでいるというのは、遺族の事を考えると言葉に出来ません。

別展示のアリゾナ記念館の方では、沈んだ戦艦アリゾナと戦没者の名簿が記されています。

当時の日本軍機や米軍機の実機展示

F6F ワイルドキャット

太平洋航空博物館には大きく分けて2つの格納庫があり、ハンガー37とハンガー79があります。普段はハンガー37しか解放されていません。

2022年11月現在、コロナ禍により来場者が少ないからなのでしょうか、ハンガー79も自由に行き来する事が出来ました。

2023/2/18追記:現在、ハンガー79へは一般入場チケットで自由に行き来する事が可能です。

メインの博物館であるハンガー37へ入ると、右手に大きなシアター室が準備されており、真珠湾攻撃の記録映像を見る事が出来ます。

展示室へ進むと、米国から見て敵国である日本の戦闘機が最初に展示されています。

三菱 零式艦上戦闘機 A6M2b

その後には、大きなボードに日本軍機がどのように真珠湾攻撃を行ったか、参加艦艇や攻撃場所、攻撃ルートが目に入ってきます。

日本軍機の攻撃ルート

日本海軍攻撃隊は、まさに今うまみが南国を味わいながらフラフラ旅行しているオアフ島を北側から多岐のルートで南下し、米海軍艦艇が集結する真珠湾に殺到した。という事が読み取れました。

ちなみにツアーガイド(日本語も可能)を受ける事が出来、この大きな図を使いながら何を目標にしたか、どういう順番で攻撃したか、どう反撃したか等の詳しい内容を聞く事が出来ます。

中島 九七式艦上攻撃機(B5N)

私は米国の方に説明頂きましたが、私が日本人だからでしょうか、展示してあるバラバラの零戦からニウハウ島事件の日本人パイロット 西開地重徳(にしかいち・しげのり)さんについて詳細に説明してくれたり、ドーリットル空襲では日本軍の施設を狙ったが、学校などで日本人の子供達が被害にあってしまった。等、大変公平な目線で話をしてくれました。

他にも、ミッドウェー海戦時の米軍機や、真珠湾攻撃時に反撃した米軍機等も展示しています。

ダグラス SBDドーントレス

日本の空母機動艦隊をミッドウェー海戦で撃破したSBDドーントレスですね。
プロペラが大きすぎて爆弾をそのまま切り離すと自分に当たるので、投下時に機体から距離を置く機構が搭載されている等、詳しく教えて頂きました。

急降下爆撃中の増速による自身の空中分解を防ぐ為、大きなスピードブレーキが目立ちます。

SBDドーントレスのスピードブレーキ

他にも、第二次世界大戦後の航空機も展示しており、フライトシュミレーターがあったりと、子供も楽しめる施設だと思います。

日本軍の攻撃跡が今も残る

日本軍機による機銃掃射の跡

ハンガー79の方へ移動すると、あえて当時のまま改修せずに残してある大扉のステンドグラスが太陽光を反射して綺麗でした。

ただ、よくよく見ると扉のガラスには日本海軍の零式艦上戦闘機による機銃掃射の被弾跡が残されていました。弾痕からは7.7mm、20mmの差が見てとれ、当時の搭載兵装から確かに日本側の攻撃によるものと理解出来ます。

他にアメリカ合衆国のジョージ・H・W・ブッシュ元大統領(パパブッシュ)が搭乗し、日本軍と戦った機体であるTBFアベンジャーも展示してありました。

グラマン TBFアベンジャー

一国の長である大統領が元海軍で雷撃機パイロットで最前線に出ていた。って日本では考えられないですね・・・。

親子丼うまみ
親子丼うまみ

ん?

Grumman F-14D Tomcat
親子丼うまみ
親子丼うまみ

トム猫ちゃんやないか・・・こんな所にいたのか・・・。

何気なくですが、人生で初めてF-14の実物を見る事が出来ました。イケメンですね!

Grumman F-14D Tomcat

最後に

今回うまみは一人で訪れましたが、同じ観光客の方は優しくしてくれましたし、ツアーガイドも丁寧に説明してくれて、差別的な扱いは全く受けませんでした。

うまみ以外に日本人はおらず、展示を真剣に眺める中国人や韓国人の夫婦やカップルが多かった印象です。確かに日本人には近付き難く居心地の良い場所では無いかもしれませんが、何だか複雑な気持ちでした。

是非、ハワイ旅行の際には時間を割いて訪れて欲しいと思います。

今回のハワイ旅行を動画に編集してみました。良かったらどうぞ!

ではでは、親子丼うまみでしたっ。

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