お疲れ様です。親子丼うまみです。
この記事は、うまみが中学から高校時代という多感な時期にオンラインゲームから学んだ事です。
両親から「ゲームなんて何の役にも立たないんだから勉強しなさい!」と言われて育ちました。
今、社会に出て働くにあたって勉強をしていたから役立っている事は殆どありません。
しかし、オンラインゲームは社会で生きる上で非常に重要なことを自然に身につけてくれていました。
人生はゲームだと思う
2000年代初頭、まさにインターネット黎明期。
うまみ家は幸運にも、父親が新しいもの好き、叔父がコンピュータ方面の仕事でしたので、Windows95から家にパソコンがある状態で、小学生から過ごしました。
当時、今では当たり前になったメッセンジャーですら、感動を覚えた記憶があります。
うまみが小学校高学年から中学卒業までに、MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)という「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」が流行していました。
文字通り、大規模MAPにインターネットを介して多人数のプレイヤーが同時接続し、各々の目的の為に自由に行動するゲームです。
当時、学校の勉強に魅力を感じなかったので友人達と共にのめり込むようになりました。
まさに人が廃れたと書いて”廃人”でした。
無論、ママ友会で毎回問題視されるわけで「どうやってゲームを辞めさせて勉強させるか。」が議論になっていたようです。
時は流れ、うまみは現在社会人となった今だからこそ 感じることが多々あリます。
学校の勉強が社会で役立つことは、ほとんどありませんでした。
そして、うまみが社会で役立っていると感じる事は オンラインゲームから学んだ事ばかりでした。
レベルと経験値、職業やスキルとアビリティ
うまみが参加していたMMORPGには、キャラクターのレベルと能力値、職業と各々に特殊スキルが備わっていました。
レベルを上げる為には、モンスターを倒して経験値(exp)を一定程度貯める必要があり、レベルアップにより得られるポイントにより、自身のアビリティとスキルを上げることが出来ました。より高い経験値(exp)を得る為には、より強いモンスターを倒す必要があり、その為には自身が強くなるか、複数人で戦うしかありません。
しかし、アビリティの上げ方も人それぞれで、職業選択の自由もあり、レベルを上げるも良し。お金を稼ぐも良し。未開拓MAPを冒険するも良し。ログインして喋ってるだけでも良し。と、遊び方すら定義されていませんでした。
ほぼ全てのロールプレイングゲームでレベル制が採用されています。
このシステムは非常に単純明快でありながら、残酷なシステムだと思いませんか?
なぜなら強くなる為には、「努力」し続けなければいけないのです。
MMORPGの世界において経験値(exp)を稼ぎ、レベルを上げ続ける事が「努力」であり、費やした時間だけ強くなることが出来ました。
そして、ゲーム内100位以内等のランキングに登記されるようなプレイヤーは「ランカー」と言われ、当時ユーザー数が少なかった事もあり、うまみは友人と共に「ランカー」まで登り詰めました。
これは現実世界でも同様だと感じています。
現実にはレベルやアビリティ、スキル等は統一基準で数値化されていないので分かり辛いですが、年齢や身体能力、技術技能、語学力、ITスキルや資格等がこれに当たると考えています。
そして、現実世界も同様にアビリティ、スキルの上げ方は人それぞれ、レベルを上げるも良し。お金を稼ぐも良し。冒険するも良し。喋ってるだけでも良し。人生の遊び方は定義されていません。
唯一の違いはゲームをリセット出来ないこと。ゲームオーバーが一度しかないこと。
世の中の「自称大人達」が言う、”ゲームなんて無意味な事してないで勉強しなさい!”は、この人生というゲームの遊び方を「レベルを上げてお金を稼ぐゲーム」という視点でしか見ていないのではないでしょうか。
元来、現実世界をベースとして設計されたオンライゲームの世界が、現実世界より自由であり選択肢に溢れるという皮肉から、小さいながら中学生うまみは学ぶ事がありました。
ゲーム内通貨とフリーマーケット
ゲーム内にも現実世界と同じ様に「お金」という概念があります。
基本的にはモンスターを倒す事でドロップし、それを拾い続ける事で増えていきました。
そして、稀に貴重なアイテムをドロップする事もあります。
MMORPGの醍醐味だと思いますが、個人間取引がシステムとして備わっていました。
フリーマーケットという場所で出店し、需要と供給が一致すれば物々交換や通貨による売買が可能だったのです。よって、高額のアイテムをドロップするモンスターがポップする場所は連日大盛況で、平日の深夜でも満員でした。
当時うまみは、既に「安く買って高く売る」という商売みたいな事を無意識にやっていました。
OfficeのExcelに流動性の高いアイテムを記載し、フリーマーケットという個人間取引所を徘徊し、変動する市場相場を調査。
市場相場より安いものを買い、市場相場で売るという、これ何のゲームだったっけ?という遊び方をしていました。売れ行きの良い場所に出店する為の場所取りをしたり、今思うと何してたんでしょうね。
結果的に、うまみは中学生ながらゲーム内通貨を日本円価値に換算すると、100万円近い巨額の資産を持つことになりました。※RMTは違法ですので、うまみはやってません。
ただ、面白い事に相場をモニターしていると、数ヶ月の期間を掛けて徐々に価格が上昇している事に気づきます。また、アップデートにより新しいアイテムが追加されたり、モンスターの能力が調整されると相場が乱高下しました。
前者については、ゲーム内通貨の総量を考えて納得する事が出来ました。
ゲーム内の全てのユーザーが日々モンスターを倒し、何もない所から「お金」がドロップ(発生)します。つまり、ゲーム内の通貨の総量が増えていくという事。そうすると「お金」の価値が下がるので「物価」は上がっていたのです。
中学生うまみは、公民の授業で”インフレーション”について学んだ様ですが、本当に1mmも理解できず、覚えてもいませんでした。
しかし、オンラインゲームをプレイしていると経済の片鱗を学ぶことが出来ていたのです。
後者については、技術革新や金融政策等の理由により「物の価値」の乱高下が、オンラインゲーム上で起こっていたという事でした。
良いアイテムが出ると、今までの古いアイテムの価値が下がるという事を中学生時点で経験でき、これは物質の価値が不変ではなく、変動するという価値観を早い段階で身につけることが出来た一因でした。
これは、スキルやアビリティにおいても言える話で、高度職が解禁されるにつれ、旧来のスキルは陳腐化していくのをオンラインゲーム上で経験することが出来ました。
現実世界においても、数年前まで渇望されていたスキルも、時代が変われば陳腐化していくのです。
常にその時代(ver)にあったスキルを身につける必要があると学びました。
ギルドというコミュニティ
オンラインゲーム内には、ギルドという集団があります。
ゲーム内通貨を支払う事で開設出来、複数のプレイヤーが参加してコミュニティが形成されていました。
MMORPGの面白い所で、ギルドに参加するプレイヤーはキャラクターを通して見ると同じですが、話してみると小学生から30代の社会人まで性別も性格も多種多様です。やはり歳が離れていたり、性格の不一致でコミュニティ内派閥等が生まれ、よく口論も起こっていました。
うまみは、基本的に誰とも仲が良かったので仲介役やお互いの溝を埋める役割を果たすことが多かったです。ゲーム内の職業的にもそんな感じでした。
うまみはこのギルドで本当に色々な人にお世話になり、色々な価値観に触れることが出来ました。
社会人としては当たり前の、自分の考えを持つ事、(キャラクターの)見た目で判断しない事、相手の話を聞く事、様々な価値観を受容する事を実践的に学びました。
それは現在の現実世界の社会人においても必須のスキルであり、得する事は無いかもしれませんが無駄に損する事も無いと感じています。
初めての詐欺、裏切り
オンラインゲームを進めていると、他のユーザーと友人登録する事があります。
出会いは色々で、その友人とは偶然クエストで一緒になり、協力してクリアした後にフレンド登録しました。
その出会いから1ヶ月ほど、お互いにレベルが近いこともあり、プライベートの話を雑談しながら一緒にモンスターと戦っていました。
ある日、うまみがどうしても欲しかった「魔法使いの杖」が偶然市場に出ており、ゲーム内通貨を使って購入しました。
円換算すると当時5,000円程度のアイテムで、数ヶ月モンスターを倒して貯めたお金で買ったものでした。(エビルウイング・・・)
その友人も職業が魔法使いだったので、うまみが持っている杖を見て「その杖を持った自分のキャラクター写真を撮りたいから少し貸してくれ!」と言ってきました。
当時のうまみは、1ヶ月も一緒に遊んだ友人を完全に信じきっていたので貸してあげました。
結果、その杖は二度とうまみの手に帰ってくる事はありませんでした。
今考えると貸す方がバカだと思いますし、たかだか5,000円程度と思いますが、当時信頼していた友人に裏切られたという事実はショックでした。
こういう事を若年期に経験出来たのは、大変貴重な経験だったと思います。
それ以降、物やお金を貸す際は”無くなっても構わない”と思える相手しか貸さないように心掛けています。
そして現在、周囲にも恵まれてトラブルに巻き込まれずに社会人を過ごせています。
最後に
「ゲームなんて何の役にも立たない」というのは、間違いでは無いと思います。しかしながら、大人と違って何物からも学ぶ子供にとっては「学びの宝庫」でもある。という事をお伝え出来れば。と思いました。
無論、「だから学校の勉強はしなくても良い。」と言いたい訳ではなく、「ゲームからも学ぶ事がある。」という事を、社会人になってから気付かされた。というポンコツエンジニアのボヤキでした。
What do you think the most important thing in life is?
以上、親子丼うまみでしたっ!
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