【東京電力HD】機関投資家の動向とGPIFの動向について

電力

お疲れ様です。

あすかるが生み出した謎の生物、親子丼うまみ(@oyakodon_umami)です。

本日は、絶賛低位株の東京電力ホールディングス(9501)の株価と、機関投資家、GPIFの動向について調査していきたいと思います。

現在の東京電力HDは、実質国有企業であり投資対象では無い。という認識ですが、大口機関投資家の動向が分かればと思い、調べてみました。

機関投資家の動向

まずは、こちらのグラフをご覧下さい。
上記は、東京電力HD大株主の保有株数を纏めたものです。

東京電力HD 有価証券報告書より引用

改めて原子力損害賠償機構が過半数を占めているという事が見て取れます。すごいですね…。
また、他の機関投資家にて保有株式全体数も微増している事が読み取れます。

一旦、事実上の国家機関である原子力損害賠償機構を外して保有株数の推移をトレンドラインを引いて確認してみましょう。

東京電力HD 有価証券報告書より引用

上記から、大口の機関投資家はひっそりと買付続けているという事が分かりました。

大口の機関投資家は、うまみ達個人投資家と違い、「おっ!安いやん!ポチッとな!」と買付を行う事はありません。というか出来ません…。

投資を行う元資は社有資産ですので、各社内で検討に検討を重ねた結果、資産が増える算段が付いた所で「東京電力ホールディングス(9501)の株式買付を行う」という判断に至っています。その検討過程には、うまみ達のような個人投資家が入手困難な情報も含まれているでしょう。

上記の動向についても、うまみが買付を続ける理由の一助となっています。

GPIFによる東電株の貸付買付状況

こちらも無視する事は出来ない機関と考えます。

我々労働者が普段給与収入から天引きされている社会保険料から将来の年金を確保する為、GPIFを通じて世界中の企業への投資が行われています。

大事な年金が特定企業の社債や株式で運用されているの?!と思うかもしれませんが、インフレーションを考慮すると正しい選択がなされているという認識です。

もちろん、投資先は多角的、かつ、安定性と将来性が厳正に評価されて選択されており、運用金額上位には世界及び日本においても錚々たる企業が並んでいます。

その投資対象の中に「東京電力ホールディングス」は含まれており、以下の通り貸付及び買付されています。

GPIFによる東京電力HDへの貸付一覧

銘柄名時価総額(円)
東京電力パワーグリッド第38回社債23,613,269,762
東京電力パワーグリッド第39回社債13,181,306,737
東京電力564回6,797,543,685
東京電力パワーグリッド16回5,359,789,803
東京電力パワーグリッド第41回社債5,019,452,839
貸付総額106,555,730,266
GPIF 業務概況より引用

債権買付回数が多いので、金額上位5件に絞りました。

我々の年金資産は、社債によってGPIFから東京電力HDへの貸付総額1,000億円以上となっております。

GPIFによる東京電力HD株の買付一覧

日本語名英語名数量時価総額(円)
東京電力ホールディングスTOKYO ELECTRIC POWER COMPANY HOLDINGS, INC.139,171,40051,354,246,600
GPIF 業務概況より引用

上記情報から算出するに、GPIFは2021年度末時点で平均取得単価369円で東京電力HD株を500億円程度保有していることが分かります。

2022/08/03追記:
この考え方は間違いでした。
正しくは2021年度末の時価総額であり、この数値から平均取得単価は算出出来ません。

うまみは、この取得単価も自分の買付基準を考える一助としており、安全側を見て320円以下で買付を推進している状況です。

生かすも殺すも国の判断次第の企業に、我々の年金が大量投入されている状況ですが、その状態で東京電力HDを倒産させるでしょうか…?

2022年度末の情報が出た時点で、またひっそりと更新したいと思います。

以上、大口機関投資家の動向を調査してみました。

親子丼うまみ

コメント

  1. Mark より:

    Thanks for your blog, nice to read. Do not stop.

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